CSV のデータを読み込む方法2015年12月01日 16:12

V3.01 では、読み書きできるフォーマットは以下のとおりです。
 読み込み:wav, mp3, UFF
 書き込み:wav

csv の読み書きは、対応を検討していますが、まだ実装されていません。
 http://cessna373.asablo.jp/blog/2011/04/11/5798063

csv と wav の変換ツールは存在するようなので、それで一旦 wav にしてから読み込むことは可能です。
"csv wav" などで検索すると、探すことができます。
 http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se057421.html
 http://www.vector.co.jp/soft/other/java/se472182.html

異音等の解析22011年04月20日 20:25


前回の続きですが、

一般的に人間の耳で簡単に異音を聞き分けられる場合、
それを解析で見つけ出すのは以外に難しい場合が多いです
特にたまにしか異音がでず、再現できない場合等はサンプルを
得ることもできず、その特徴を抽出するのも難しいです

また、もう一つの難しさは、検出限界をどの程度に設定するかです
一般に検出は、
1.異音を異音と検出
2.異音を正常と検出
3.正常を異音と検出
4.正常を正常と検出
の4パターンですが、2.3が検出の失敗です
感度を上げるほど3.がでて、下げるほど2.がでるようになります
この感度をどの程度に設定するかが検出のキーとなる場合が多いです

異音等の解析2011年04月13日 19:04

最近RH1FFTで解析についていただいた問い合わせで、異常な音や振動によりアラームを出せないかというものがあります

RH1FFTで行なうには2つの技術的な課題があります
1.異常を判定する条件を効率よく設定する
2.条件によりアラームを出す

2.については、どのような条件を設定するのかにもよりますが、そこまで大きなものではないです
1.については、人間の耳では簡単に判別できる音、振動をいかに
抽出し、判定条件とするのかが大きな問題です

いまのところ、
1.については、特定の周波数でソノグラフを切り出したグラフを表示(縦軸振動強度、横軸時間)する、
2.については特定の周波数領域で閾値を超えたらアラームを発生するという
形で、対応することを検討しています

PC で出力中の音を録音する方法2009年12月05日 17:55

 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/02/21/262966
にある「公式マニュアルの FAQ に載っている方法」というのは、「録音コントロールで "WAVE 出力ミックス" を選択する」というものです。
これは標準的に使用できるものだと思っていたのですが、どうやらサウンドカード依存で、"WAVE 出力ミックス" を使えない環境もあるようです。

こういう場合は以下のような方法を使用しなければなりませんが、いずれも手軽さや汎用性の面で満足できるものではありません。
 - ヘッドフォン出力端子をマイク入力端子に接続する。
 - Virtual Audio Cable (http://software.muzychenko.net/eng/vac.html) のようなソフトウェアを使用する。

多分、サウンドデバイス用のフィルタードライバを作って、出力するデータを横取りすればいいのでしょうが、それはちょっときつそうですね。

Macで動かすRH1FFT2008年05月12日 06:22

最近Mac上でWindowsのソフトを動かすCrossOverMacがバージョンアップしたのでRH1FFTで試してみました。
結果的には若干表示にもたつくところもありますが、
録音、解析を含めてほぼ問題なかったです。
所詮はエミュレーションなので、解析の負荷を上げていくと限界は近いと思いますが、実用的には使えると思います。
もしも、なにかの機会がありましたらぜひ試してみてください。

ノイズキャンセリングヘッドホン2007年07月08日 00:53

最近は日本でもノイズキャンセリングヘッドホンが一般的になってきました。
以前はBOSEのQuietComfortシリーズしかなかったのですが、SONY等がラインナップを充実させてきて、手が届き安い価格になってきました。
私は新幹線の中で任天堂DSの英語漬けをやるためにアメリカから通販で購入しましたが非常に有効です。ノイズキャンセリングでなければすごく大きくしないと聞き取れない場合でも、小さな音でいいので、周囲への音漏れを気にしたり、聴力への障害の恐れもあまりないのではと思います。(他の機種はわかりませんが)おすすめの機能です。
しかし、購入するときに思ったのはマイクを中に仕込んであって、外部の音を打ち消すという方法では当然リアルタイム処理といえど最低180位相遅れでしかできないので、音声等ではあまりうまく打ち消せないので、新幹線や飛行機の定常的なノイズしか消せないと思ったのですが、使用感としてはしゃべっている音にもある程度効果があります。
そう考えると、世の中の音はミクロには定常的ではなくても長い目では定常的な音がほとんどと考えていいんでしょうね。

MP3とWAVの比較について2007年07月04日 22:46

前回の記事でWAVと比較してMP3は十分にデータが大きければ
差は少ないということを書いたのですが、
では時間領域でどのくらい差があるのかとそのまま引き算してみましたが、
以外にもほとんど打ち消しあいませんでした。
正確に言うと引き算したものを、FFTすると、
低周波成分はかなり消えていますが、高周波では全く消えていません。
そこで、原因は2つの音声の時間的なずれではないかと考えてみた
ところ、相互相関関数をRH1FFTでとったところ0.0007秒ずれているようでした。
おそらくこれが原因のようです。

MP3エンコードによる音質の低下の検証2007年06月28日 23:24

せっかくFFTがあり、最近はMP3のエンコーダーも無料でいいものがあるので、比較してみようということでWAVファイルを一つ用意して、
WAV、MP3(160kbps)、MP3(40kbps)に変換してそれぞれ途中のあるタイミング(スタートから81.0~81.1秒)に切り出してFFTをかけました。

それを比較したのがグラフになるのですが、なかなか興味深いものです。
WAVがオリジナルなのですが、それと比較すると160kbpsは一番上の高音が少し欠落していますがその他はだいたい同じようです。

さらに40kbpsにするとmp3の仕様なのか、サンプリング周波数自体が1/4に下がっています、が、それ以下の部分はほぼ再現されています。

もしかするとエンコーディングに失敗しているかもしれませんが、結果的に言うとmp3は再現性はなかなかいいものの、データ量をケチると高音から順番に情報を欠落させるようです。

周波数領域の振幅について2007年06月21日 22:23

今までも何度か書いてきましたが、音声を周波数領域のデータに変換した場合にその振幅が何を表すかというのはなかなか表現するのは難しいです。

簡単にいうと特定の周波数の正弦波の振幅の大きさを表しているといえます。 従って、100Hzで振幅1.0の正弦波を周波数領域にすると100Hzのデータのみが1.0となり、他の周波数が0.0となるデータになるはずです(理想的には) しかしながらこれにはいくつかの前提条件があります。 例えば、解析の最初と最後にずれがしょうじる漏れ誤差がないこと、 また、窓関数を方形窓にしていること(これは漏れ誤差にききますが、その代わりにデータがなまります) これらのことを完全に実行するには正確にトリガーをかける必要があったりするので現実の音声を録音して行うことは不可能です。 また、複数の周波数がまじっていても話は難しくなりますが、またの機会に説明します

トリガー機能(あるレベルを超える入力に対して録音開始)について2007年05月30日 00:05

RH1FFTはFFTの機能だけではFFTだけではなく、レコーダーとしても機能します。
例えば、トリガー機能があります。特に大きな音が発生した場合に録音を開始し、決まった時間で停止したり、静かになったら止める等も可能です。
さらに発生してから録音を開始しても間に合わない場合にはトリガーがかかる数秒前からさかのぼって録音を開始することも可能です。
この機能はいろいろな監視機能に応用できると思います。
ぜひ活用してください。