コーラス効果のかけ方2006年10月01日 21:14

 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/09/27/540222
ではディレイ効果の応用の一つとして、ディレイ時間をランダムに変更するとコーラスの効果が得られることを紹介しました。

コーラスの効果を得るもう一つの方法として、ピッチを変更して足し合わせるというものもあるようです。
この方法は、ディレイを使用する方法と同じく
 http://www.amazon.com/dp/0471490784
に書かれていたものです。

RH1FFT ではディレイ時間をランダムに変更することはできませんが、V2.00 でピッチを変更して足し合わせることが可能になりました。
以下のような手順になります。
 1. [録音データ加工] で [音程] を有効にして、ほんの少しだけピッチを変更して OK を押す。
 2. 再度 [録音データ加工] で、[足し合わせの対象] のオリジナルデータと 1 で作成したデータにチェックを入れる。
3. [音程] などの機能をすべて無効にして OK を押す。

vector のウィルス騒動2006年10月03日 21:57

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが vector でウィルス騒動がありました。
 http://www.vector.co.jp/info/060927_system_maint.html
RH1FFT はリストに含まれていませんのでご安心ください。

RH1FFT の場合、開発マシンでのウィルス対策は万全を期していますが、可能性の話をすればどこで感染しても不思議ではありません。
これは RH1FFT に限った話ではないので、いずれにせよ各自でウィルス対策ソフトによる自衛を行うことをお勧めします。

RH1FFT V2.002006年10月05日 23:29

すでに紹介されている通り RH1FFT V2.00 がリリースされています。
 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/09/29/542490

録音データ加工の修正が主なものですが、以下に細かいものまで挙げておきます。
- 正式名を RH1FFT に変更
- 録音データ加工
 * ダイアログサイズを変更できるようにする
 * 足し合わせの対象をチェックボックスで選択するようにする
 * リストの編集可能な項目 (スケール、切り取り時間) の背景色を変更する
 * 切り取りサンプル数を切り取り時間に変更
 * 各機能の On/Off ボタン追加
 * 音程変更機能追加
  http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/08/26/500065 など
 * イコライザー機能追加
  http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/09/22/533172 など
- オプション
 * [ツールバー], [キーボード] を追加
- プログレス表示
 * より正確なプログレスを表示する
 * 経過時間を表示する
 * 正弦波作成、相関関数でプログレスを表示する
- 時間グラフのデータの間引き方の改良

今回は音程変更(ピッチシフト)に気を取られて、他のものについてはあまり紹介する機会がありませんでした。

なお V1.30 -> V1.31 の変更点は以下にあります。
 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/08/05/473592

V2.10 予告2006年10月07日 21:02

今のところ次バージョンで決まっているのは以下のものだけです。
 - [正弦波作成] を [録音データ加工] に変更
 - 三角波、矩形波、のこぎり波、インパルス波、ホワイトノイズ、ピンクノイズの作成機能追加

前回 TODO 項目として挙がっていたもの
 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/06/09/398926
はほとんど実現できてませんね。
とりあえずこれらの中から選んでいくことになると思います。

他に TODO 項目に加わったものとしては以下のものがあります。
メモ書きなので分かりにくいと思いますが、参考までに。
 - 複数プロセス同期 (縦軸/横軸設定)
 - 画面更新間隔倍率の自動設定 (CPU使用率による)
 - 自己相関関数リアルタイム表示
 - ピーク周波数表示 --> 音階表示

矩形波2006年10月08日 23:19

矩形波についてですが、2つのレベルを瞬間的に移動することを繰り返す波形です。これにやり波形を表示すると凸凹というかんじになり、矩形(長方形)に見えるため。
これは非常に急激な過渡状態を繰り返すことになるため、過渡応答を評価する際にステップ応答とともに使うことができる。
また、ネットではタイムストレッチ等の機能を評価するにも使われているようです。(確かに過渡応答が安定していれば、音声も安定的に変換できると判定できるかもしれませんが、そういう評価が適切な方法かは私は疑問です)

ソースコードの規模 (V1.31, V2.00)2006年10月11日 22:48

V2.00 が公開されたので、久々にソースコードの規模を調べてみました。

V1.31 : ファイル数 244, ステップ数 45,234
V2.00 : ファイル数 264, ステップ数 50,408

肥大化しないように気をつけてますが、順調に(?)増えてます。
ちょうど 50k ステップを超えたところなので、その意味でも V2.00 にバージョンを上げるタイミングとしては良かったのかもしれません。

なお以前のバージョンについての情報は以下にあります。
 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/04/19/333944
 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/06/07/396609

パルス波とノイズ2006年10月13日 22:49

次バージョンでは三角波、矩形波、のこぎり波、インパルス波、ホワイトノイズ、ピンクノイズの作成機能を追加します。

三角波、矩形波、のこぎり波については以下を参照してください。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%B3%A2

ホワイトノイズ、ピンクノイズについては以下を参照してください。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Colors_of_noise
ホワイト、ピンク以外にもいろいろあるんですね。
他のものも簡単に作ることができますが、需要があるかどうか分からないのでとりあえず二つだけにしておきます。

DSP に関するサイト2006年10月15日 23:29

DSP (Digital Signal Processing) に関するサイトがありましたので紹介します。
 http://adsp2191.hp.infoseek.co.jp/2191/misc/index.shtml

DSP 用のチップに関する情報が主ですが、ソフトウェア処理の視点からも興味深い話題があるようです。

矩形波のピッチシフト2006年10月17日 23:12

矩形波のピッチシフト
 http://cessna373.asablo.jp/blog/2006/10/08/553245
より、
 > タイムストレッチ等の機能を評価するにも使われているようです。
ということで、矩形波でピッチシフトを試してみました。

上の絵は 100Hz の矩形波(上)に対して、汎用/中品質設定で 4/5 倍のピッチシフトを行ったもの(下)です。
なるほど、確かに波形の歪みがよく分かります。これが正弦波や三角波だと、ここまで顕著な歪みは出ません。
一方、基本周波数はきちんと 4/5 倍になっていることも分かります。

リスト項目の一括選択2006年10月19日 23:51

リスト選択
RH1FFT V2.00 で [録音データ加工] でのデータの選択方法が変わりました。
旧方式では二つのリスト間でデータを移動させていましたが、新方式ではリストでチェックを入れたデータが処理の対象になります。

複数の項目を選択してチェックすることにより、複数の項目のチェック状態を一括で変更することもできます。
たとえば上の図の状態でチェックすると、<録音データ1> と <録音データ2> の両方がチェックされた状態になります。

これはそういう処理を RH1FFT 内で行っているためであり、Windows アプリケーションのチェックボックスを持つリストがすべてこのような動作をするわけではありません。