平均化(Averaging)2006年08月21日 22:46

データを測定する際にノイズは避けられません。ノイズには大きく分けて、測定対象に関係しないものと関係するものと2種類あります。
この中で、関係するものは扱いが難しく発生を抑えるしかありませんが、関係しないものは、振幅が周波数に依存しないホワイトノイズと仮定すると、平均化の処理を行うことでキャンセルすることができます。
平均化とはまさに、同じ条件の測定を行い、それらの平均をとるというものです。一般には回数を増やすほどにノイズの影響をキャンセルできますが、測定が増えてしまうので、適当な回数で終わりにします。私の経験では、そんなに大きなノイズではない場合には3~5回で十分と思っています。
周波数領域と、時間領域の2種類の平均化がありますが、周波数領域のほうが扱いは簡単のようです。
平均化の方法は加算平均、指数平均、ピークホールド等いくつかの方法がありますが、ホワイトノイズのキャンセルとしては加算平均で十分と思います。
平均化がホワイトノイズのキャンセル以外に特に重要なのは加速度計、及びインパルスハンマを用いた構造体の伝達関数測定です。インパルスハンマでの加振は人間が行うため、位置や強さのばらつきが避けられず、平均化が必要です。これはホワイトノイズというわけではありませんが、効率的にばらつきを抑えることができます。
RH1FFTとしても、トリガー機能が実装できていますので、平均化も実装可能ですが、今のところ検討中となっています。リクエストがあれば、優先順位を上げたいと考えています。

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