イコライザーの実装2006年09月18日 21:09

イコライザーの実装についてはいろいろ方法があるようですが、
 http://www.harmony-central.com/Effects/Articles/Equalization/
の説明がすっきりしています。

ここでは大雑把に言って以下の三種類に分類されています。
 トーンコントロール:低音(、中音)、高音のみの簡単なもの
 グラフィックイコライザー:↑よりもっと細かくコントロールができるもの
 パラメトリックイコライザー:周波数、ゲイン、Q 値を数値で指定できるもの

それぞれの実装方法は以下のように説明されています。
 トーンコントロール:shelving filter と peaking filter を直列に繋ぐ
 グラフィックイコライザー:バンドパスフィルターを並列に繋ぐ
 パラメトリックイコライザー:shelving filter と peaking filter を使用する(複数使用する場合は直列に繋ぐ?)

このように実装されたイコライザーの特性は、通常 Q 値というパラメータで表されます。
Q 値についてはこちらをどうぞ。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Quality_factor

ところで
 http://www.amazon.com/dp/0471490784
では上記のような分類はされておらず、shelving filter と peaking filter を直列に繋げばよいとしか書かれていません。
しかし、グラフィックイコライザーでそのようにするとあまりいい結果は得られませんでした。
おそらく上記のようにバンドパスフィルタを並列に繋ぐのが正解でしょう。

一方 RH1FFT ではこれとは異なる方法を採用しているのですが、それについてはまた改めて。